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【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

徳川家康と漢方薬

江戸幕府を開いた徳川家康は

自分自身の健康に注意して

節制した生活を続けていました。

 

 

家康独自の健康法として、鷹狩りで足腰を鍛え

麦飯や豆味噌などの粗食を中心にした食生活を送り

漢方を調合して内服していた記録が残っています。

 

 

戦国時代の医師曲直瀬道三

(まなせどうさん)などが遺した医術の書物や

中国の古典から本草学を学び、

自ら薬研(やげん)と呼ばれる

薬となる植物をひくための道具を操り

薬を調合して服用していました。

 

 

曲直瀬道三は織田信長の身体も診療していて

将軍からの信頼も厚かったようです。

 

 

家康が調合していた八味地黄丸

(はちみじおうがん)

は高齢者に用いられることが多い薬で、

疲労や倦怠感が激しく、

寒がりで特に手足や腰から下が冷え、

夜間にトイレへ行くことが多いような人、

のどが渇く人によく用いられます。

 

 

漢方では、これらは「五臓」の

「腎」の働きが低下した

「腎虚」による症状ととらえ、

「腎」を元気にして改善をはかります。

 

 

頻尿・夜間頻尿、排尿困難、残尿感、

軽い尿漏れ、腰痛、しびれ、かすみ目など、

老化にともなう症状に用いられます。

 

 

附子剤の一つでもあり、

体を温めることで、

中高年の足腰の慢性的な痛みや

しびれの改善をはかります。

 

高血圧の随伴症状(肩こり、頭重、耳鳴り)

や糖尿病の方の体力回復などにも使われています。

 

 

江戸時代からの漢方薬が

現在も多くの人に使われているのは

とても面白いことですね。

 

 

これからも漢方にまつわる

いろいろなエピソードを紹介したいと思います。