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【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

勉強会に参加しました

6月となり紫陽花が綺麗な季節になりましたね。

 

 

木曜日は診療後に

世田谷区目黒区耳鼻咽喉科医会に参加して来ました。

 

 

場所はセルリアンタワー東急ホテルです。

 

 

最初の講演は、

東京共済病院 耳鼻咽喉科 遠藤 朝則先生

「スギ花粉症に対する新たなアプローチ

〜有病率と患者動向、食べるワクチンの開発まで〜」

 

 

 

 

スギ花粉症の患者さんは年ごとに増加していて、

近年は小児で発症する例が多くなっています。

 

花粉症患者さんの動向についての

詳しい解説がありました。

 

 

 

 

 

アレルギー性鼻炎では、

20歳未満の人の割合が高くなっています。

 

 

4月の勉強会でも発表を聞いた

花粉米についても興味深いデータが提示されました。

 

 

花粉症米を食べて2年目には

アレルギー症状が改善される率が高くなるとのことで

今後の花粉症米の普及が期待されます。

 

 

次の講演は、

国立成育医療センター 耳鼻咽喉科 守本 倫子先生

「難渋する小児の中耳炎治療」

 

 

小児の中耳炎は耳だれなどの

症状が長引くことがあり

成育医療センターには

難治化した中耳炎の患者さんが多く受診しています。

 

 

中耳炎を繰り返す原因として、

抗生剤に対する耐性菌の増加が問題となっています。

 

小児が最初にかかる中耳炎の原因菌としては

肺炎球菌が最も多く、感染を起こした部位に

バイオフィルムという

複数の細菌が共存する環境が形成されます。

 

この状態では宿主の免疫機構から逃れやすくなるため、

細菌感染が長期化することとなります。

 

 

 

抗生物質はウイルスには無効です。

 

 

 

 

 

小児の中耳炎は細菌感染によって起こる事が多く、

短期間のみ抗生物質を処方することがあります。

 

国立成育医療センターでも抗生物質の使用は

厳密に制限されているというお話しでした。

 

適正な抗生物質の使用を

今後も心がけていこうと思います。

 

 

公演終了後に守本先生とお話しをさせていただき

中耳炎を反復する場合、

免疫力を高める漢方薬を使用することもあり

処方の内容につきいろいろ意見交換が出来て、

とても有意義な会でした。

 

 

これからも積極的に勉強会に参加したいと思います。