【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

心因性めまいについて

先週は気圧の変動の影響か、めまい患者さんがかなり多く来院されました。

 

 

めまいを生じる疾患の中には、心因性のめまいがあります。

心配事や過度のストレスにより起こるめまいです。

 

バラニー学会(めまいの国際学会)の心因性めまいの分類です。

 

1. 不安症による発作性前庭症状

2. 不安症による慢性前庭障害

3. 前庭症状に併発する不安症

4. 転倒恐怖

5. 前庭症状に併発したうつ

6. うつによる前庭症状

7. 前庭疾患不安症

8. PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい

 

 

めまいは回転感、動揺感、目の前が暗くなるなど多彩で、

発作は数秒間見られることが多く

耳鳴、耳閉感、頭が重い、肩こり、不眠、脱力感など

自律神経症状を伴う場合があります。

 

 

心因性めまいは3ヶ月以上ほぼ毎日続く事が特徴で

姿勢の変化や頭の動き、視覚刺激により増悪します。

 

 

不安症やうつ病の方は、

物事の考え方や受け取り方(認知)が通常と異なっています。

 

 

物事をネガティブにとらえたり、認知のゆがみにより

絶えず心配な気持ちが起きています。

その状況に対しては、認知療法を行います。

 

 

認知療法により

「めまいが起きたらどうしよう」という認知から、

「めまいを自分でコントロールする」という認知に変えて

不安な気持ちが起きても、「まあいいかと」いう思えるようにします。

 

 

三つの「あ」とは、「あ」から始まる三つの言葉です。

「あせらず」「あわてず」「あきらめず」

 

心配な時にははやる気持ちを抑えて、

自分のペースを取り戻すまでじっくりと構え、

完璧にやろうとせずに出来る事から少しずつ始めて

決して諦めないことが大切です。

 

 

心因性のめまいの方は症状が長引いている事が多く

漢方薬やめまいのリハビリテーションなども

効果がありますので、是非当院にご相談下さい。