6月になり雨の日も多く
気圧の変化が激しくなっています。
めまいや耳鳴り、難聴など
この時期に体調を崩される人も増えています。
低気圧や台風が近付くと
耳の鼓膜の奥にある三半規管や、
蝸牛の中にあるリンパ液が
気圧の影響を受け容量が変化しやすく
めまいや難聴、耳鳴りが起こります。
内耳には、気圧の変化を感知する
気圧センサーが存在します。
気圧の変化により、内耳にある
リンパ液の状態に変化が起こり
めまいを起こします。
梅雨の季節にこれらの病気を起こす方は
身体の中に余分な水分が溜まっている
水毒という状態にあると考えられます。
細胞膜の水透過性を調節する
アクアポリン(Aquaporin : AQP)という
水チャンネルがあり、
現在13種類が知られています。
アクアポリンは細胞膜上にあり
水を通すためのトンネルを開けている分子で
一秒間に100億個の水が通過しています。
漢方薬の五苓散に含まれる
蒼朮(そうじゅつ)猪苓(ちょれい)が
細胞膜の水透過性を抑制し、
内耳への過剰な水分のシフトを防ぐため
めまい、難聴に効果があります。
利尿剤と異なり、体内の不要な水分のみを
取り除くため、脱水にはならない特徴があります。
低血圧に伴う低音障害型難聴は
両耳に起こる事が多く、
桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
が効果があると竹越哲男先生の報告があります。
梅雨の時期に体調不良となる方は
漢方薬での治療が有効なことが多く
是非ご相談下さい。