全国的にも寒波が襲来していて、都内もかなりの寒さでしたね。
最近はA型インフルエンザの方が数多く来院しています。
お子様が持ち込んだウイルスがご両親にまで感染して
家族全員がインフルエンザにかかってしまうこともあります。
インフルエンザウイルスの表面にはヘマグルチニン(HA)と
ノイラミニダーゼ(NA)という分子があります。
HAが16種類、NAが9種類報告されていて
その組み合わせにより多くの種類に分類されています。
診断では迅速検査キットを使います。
発症初期ではウイルスの量が少なく
検査結果が陰性となることもあります。
明らかな陽性反応が出るのは
発症から24時間が過ぎてからのことが多く、
検査で陰性と出ても臨床症状からインフルエンザと診断して
抗ウイルス薬による治療を開始する場合もあります。
子供の感染では異常行動を起こすこともあり
タミフルの内服時などには経過中に十分な注意が必要です。
喉の痛み、咳や関節痛などインフルエンザの症状がある場合
早めに医療機関を受診して下さい。