【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

補聴器講習会に参加しました

今日は晴れてスッキリした1日になりましたね。

 

 

2月1日土曜日と、2日日曜日は

補聴器の講習会に参加しました。

 

場所は国立国際医療研究センターです。

 

 

難聴を自覚する方は

75歳以上の高齢者が多くなっています。

 

 

補聴器の使用率は、

イギリス42.4%、ドイツ34.9%、フランス34.1%、

アメリカ30.2%と比較して

日本は13.5%と半分以下の割合です。

 

 

 

高度の難聴の方でも

補聴器の装着率はそれほど高くありません。

 

補聴器の満足度は30%ほどで、

他の国の70−80%の満足度と比べて

かなり低くなっています。

 

 

欧米などでは多くの場合、医療機関と国家が連携して

難聴者それぞれに合った補聴器

販売するという経路が確立されています。

 

しかし日本の場合は、販売業の届出と

営業管理者を置けば販売が可能であり、

有資格者の販売制度や補聴器技能者の

公的資格化が確立されていません。

 

そのためインターネットなどで

簡単に補聴器を購入する方が多く、

難聴者それぞれに合った補聴器が販売されずに

せっかく補聴器を購入しても「合わない」と

使わなくなっているケースが多いのが実情です。

 

 

 

補聴器の購入でトラブルになる事例が

多く報告されています。

 

 

 

補聴器は聞こえを補助するものであり、

必ずしも元の聞こえには戻りません。

 

また補聴器は購入後に

きちんと調整をしていくこと、

使い慣れていくことが大切であり、

購入してすぐに

本来の力を発揮できるものではありません。

 

 

耳から入った音は

外耳道経由で鼓膜を振動させて

耳小骨を動かします。

 

蝸牛に伝わった音のエネルギーが

電気信号に置き換えられて脳に伝わります。

 

 

外耳道閉鎖症は、

先天的に外耳道が閉鎖した疾患で、

小耳症など耳介の変形、

中耳や内耳の奇形、

耳小骨の低形成を伴うことがあり

非常に高度な伝音性難聴となります。

 

 

外耳道閉鎖症は、耳介が非常に小さいか、

ほとんど形成されず(低形成)、

外耳道がなく閉鎖しています。

 

 

 

従来は骨導補聴器で対応する必要がありましたが、

固定のためにヘッドバンドを装着する必要があり、

装着部に圧痛、発赤、凹みが生じます。

 

また耳の後ろに手術でネジを取り付けて

音を聞かせる新しいタイプの

骨導補聴器がありますが、

手術が必要であること、

創部の感染などの問題があります

 

 

軟骨伝導補聴器は、

軟骨から皮膚・皮下組織に振動を伝え

音が伝達する原理のため、

生まれつき耳の穴が狭い患者さんや、

手術で外耳道が閉鎖した患者さんにも

補聴器の装用効果が期待できます。

 

 

また従来の気導補聴器のように

耳栓で外耳道を閉鎖する必要がないことが

大きな特徴です。

 

鼓膜に穿孔がある慢性中耳炎による

耳だれがある場合

 

 

気導補聴器で外耳道を閉鎖すると、

耳栓や補聴器内に耳漏が入ることで

機器の故障を来すことがあります。

 

 

軟骨伝導補聴器は

外耳道を密閉する必要がないため

耳漏などで従来の補聴器が使えなかった

慢性中耳炎の方に対して効果が期待できます。

 

適応となる疾患が限られるため、

取り扱える医療機関が決まっています.

 

 

 

補聴器の仕組みや調整方法について

これまでの知識を再確認出来て、

最新の補聴器の進歩を実感しました。

 

 

日曜日は1日がかりの講義と実習で、

以前横浜市済生会南部病院勤務時に

いろいろとお世話になった

日本鋼管病院の浦尾弥須子先生

同席になりかなりびっくりしました。

 

浦尾先生はアントロポゾフィー医学にも詳しく

改めて別の機会にゆっくりと

ルドルフ・シュタイナー

お話しもしたいと思いました。

 

 

補聴器のフィッティングや調整についても

実際に体験出来て、大変有意義な時間でした。

これからも講習会に参加したいと思います。