【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

漢方の古典について

全国的にかなりの大雨が続いていますね。

外来でも低気圧の影響で

めまい 耳鳴り 難聴を訴えて受診される方が

たくさんいらっしゃいました。

 

 

台風が近付くとバランスを調整している三半規管や、

音が伝わる蝸牛の中にあるリンパ液の容量が変化して

めまいや難聴、耳鳴りが起こることがあります。

 

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今週月曜日には、めまいが激しく全く動けない方に

外来で点滴治療を行い、めまいと嘔気が劇的に良くなって

木曜日の再診では「すっかり楽になりました」

と非常に感謝されました。

 

 

 

めまいを繰り返している方には

漢方治療が効果的な場合が多く

特に女性で冷え性の方には

めまいの治療で内服していた漢方薬が

他の冷え性や肩こりにも効果が出るなど

身体全体の症状を改善する場合もあります。

 

 

 

先日は、以前参加した漢方セミナーで講演された

吉祥寺中医クリニックの 長瀬眞彦先生

 

 

がモデルになっている漢方小説の本を読みました。

 

 

主人公の30代のキャリアウーマンが

動悸や頭痛など体調不良を訴えて

多くの病院を回るのですが、一般内科で原因がわからず

最後に受診した漢方医(長瀬先生がモデル)

に処方された薬で体調を回復して

前向きになって生きて行くというお話です。

 

 

主人公が自分が飲んでいる漢方が

なぜ効果があるのかについて調べていくうちに

中医学の魅力にはまっていく様子が面白かったです。

 

 

中国最古の医学書である

黄帝内経(こうていだいけい)は、

黄帝と名医との問答で

「人に五臓あり、五気を化して、以って喜怒悲憂恐生ず」

として、五行説を説いています。

 

万物は気から出来ていて

気から生じ、気で動いている五臓から

精神意識が生まれているという考えです。

 

 

喜びは悲しみに勝ち

悲しみは怒りに勝ち

怒りは思いに勝ち

思いは恐れに勝ち

恐れは喜びに勝つ

という説は

五臓と関連して考えると大変興味深く思えます。

 

 

このような理論で漢方の考え方の基本に立ち返って

患者さんに応用していくいいきっかけとなりました。

 

 

これからも漢方関連の古典を読んでいきたいと思います。