今日はかなり寒くなりましたね。
冬物の服を着ないと過ごしにくい日が続きます。
最近は麻疹の感染が報道されるようになりました。
世田谷区でも患者さんが発生しています。
麻疹はウイルスによる感染症で、
伝染力が強く重症化すると命に関わる病気です。
また妊娠初期に感染すると、
お子様が先天性風疹症候群にかかるリスクがあります。
MRワクチンの定期予防接種により
27−28歳までの方は
二回予防接種を受けているので、
麻疹にはかかりにくくなっています。
一回の接種だったり定期接種を受けなかった世代は
1979年(昭和54年)4月1日以前に生まれた男性
1962年(昭和37年)4月1日以前に生まれた女性
制度の切り替え時期である
1979年(昭和54年)から
1987年(昭和63年)生まれの男女
MMRワクチンによる
健康被害の発生により接種が控えられた
1985年(昭和60年)から
1995年(平成7年)生まれの男女
これらの方々は免疫が出来ていないので、
麻疹に感染するリスクがあります。
麻疹の潜伏期は10−12日で
発熱、咽頭痛、皮疹などの症状の他、
中耳炎、心筋炎、脳炎や
小児ではクループという呼吸困難を生じたり
重症化すると肺炎を起こします。
口の粘膜に特徴的な皮疹
(コプリック斑)が見られます。
麻疹の疑いがある場合には
検体を保健所に提出して
遺伝子解析をした上で診断を確定します。
予防接種をしていない方で、
ゴールデンウィークなどに海外に渡航予定の方は
麻疹が流行している地域か
事前に確認してから旅行するようにご注意ください。