8月は日本が大東亜戦争に敗れた月ですが
毎年この時期は日本のために勇敢に戦った方々の
貴重な記録を繰り返し読み返して、
日本人の精神的な強さと美しさ
日本に生まれて本当に良かったという事を
再認識しています。
玉砕島アンガウル戦記
舩坂弘
地獄の戦場から何度も生命の危機に遭いながら
奇跡的に生き残った一人の兵士の記録です。
この方の不屈の闘志と
生命力には大変驚かされます。
三島由紀夫が本の巻頭言を書いていますが、
舩坂さんは彼の剣道の師匠である
舩坂良雄さんの兄で、
彼が市ヶ谷の自衛隊で自決した際に
介錯に使われた日本刀(関孫六)
の持ち主でもありました。
日本のために命を賭けて
全力で戦った方々の奮闘ぶりには
本当に頭が下がる思いです。
神坂次郎
特攻隊の出撃地である知覧で
特攻隊員達が直前に
どのような気持ちで過ごしていたのか
愛する人のために
自分の死が役立つならと
人生をかけて特攻に志願した
まだ十代から二十代の
若い人たちの貴重な記録です。
「父に会いたくば蒼天をみよ。
大空に浮かぶ白雲に乗りて父は常に微笑て迎ふ」
娘に託した最後の言葉に
思わず涙があふれました。
小林よしのり
靖国神社で会おうと
戦場で散っていった兵士達の最後の言葉。
どの遺書にも心を動かされます。
「泣かずにほめて下さい」
両親に対するこの言葉の重みを感じます。
特攻生みの親と言われた
海軍中将 大西瀧治郎は
「諸子は國の宝なり」という遺書を残して
終戦の翌日に割腹自殺を図りました。
神立尚紀
こちらの本に大西瀧治郎の
真意が詳しく書かれています。
大西中将が特攻に関して部下に話した言葉は・・・
これ(特攻によるレイテ防衛)は、
九分九厘成功の見込みはない。
これが成功すると思うほど
大西は馬鹿ではない。
では何故見込みのないのに
このような強行をするのか。
ここに信じて良いことが二つある。
一つは万世一系仁慈をもって
国を統治され給う天皇陛下は、
このことを聞かれたならば、
必ず戦争を止めろ、と仰せられるであろうこと。
二つはその結果が仮に、
いかなる形の講和になろうとも、
日本民族が将に亡びんとする時に当って、
身をもってこれを防いだ若者たちがいた、
という事実と、
これをお聞きになって陛下御自らの御仁心によって
戦を止めさせられたという歴史の残る限り、
五百年後、千年後の世に、
必ずや日本民族は再興するであろう、
ということである。
天皇陛下が御自らのご意思によって
戦争を止めろと仰せられた時、
私はそれまで上、陛下を欺き奉り、
下、将兵を偽り続けた罪を謝し、
日本民族の将来を信じて
必ず特攻隊員の後を追うであろう。
この言葉通り壮絶な最期を遂げました。
豊田正義
敗戦から四日後
11人の特攻隊員達
(神州不滅特別攻撃隊)は
満州のソ連軍に体当たり攻撃を敢行、
その戦闘機に乗り込んだ
谷藤徹夫と妻の朝子。
日本を守るために勇敢に戦った
若い夫婦の知られざる物語です。
谷藤徹夫は22歳。妻の朝子は24歳でした。
著者の豊田正義さんは
戸山高校同級生の知り合いと聞いて
びっくりしました。
本当の愛とは何か。
夫婦の愛情の深さについて
考えされられます。
神州不滅特別攻撃隊は
世田谷観音に祀られているとのことで
近いうちにお参りに
行ってみようと思います。
今自分たちが平和で幸せに暮らせるのは
日本のために全力で闘った
先人達のお陰であることを
いつも心に留めておきたいと思います。