今日は台風一過で晴れていいお天気になりましたが、
昨日の台風の雨と風はすごかったですね。
29日土曜日は、順天堂大学病院の病診連携会に出席しました。
場所は東京ドームホテルです。
はじめに
大塚診療所 大塚 宣一先生の
「小児科における地域医療連携について」
文京区は人口が徐々に増えて、
小児科に受診するお子さんも増加しています。
現在の小児科の現状についてのお話もありました。
開業医の特徴として
アレルギー疾患の相談が多いとのことでした。
耳鼻科との違いもよくわかり、今後の小児科の問題点など
とても勉強になりました。
二題目の講演は
「便秘診療 新時代の幕開け」
順天堂大学病院 消化器内科 永原 章仁先生
便秘の頻度は高齢者に多く
若い世代の女性もかなりの割合で便秘があることがわかります。
過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)
についてもガイドラインのお話がありました。
便秘型、下痢型、混合型、分類不能型それぞれの特徴として
男性は便秘型、女性は下痢型が多く
炭水化物や脂質が多い食事、香辛料、アルコール、コーヒーにより
症状が悪化する傾向があります。
治療は生活指導、食事療法、薬物療法を行います。
内視鏡検査で初期の大腸病変を見つけることで
大腸癌患者さんの死亡率を減少させることが出来ます。
また最近では健常者の腸内細菌を移植する
治療糞便細菌叢移植(Fecal microbiota transplantation)
の研究も進んでいます。
いろいろなお話が聞けてとても興味深い講演でした。
最後に順天堂大学病院 糖尿病・内分泌内科
錦田 裕孝先生の
「糖尿病の診療と治療ー最新の知見ー」
糖尿病患者さんの数は増加しています。
原因として過食や運動不足から過剰な栄養状態となり
肥満が増えていることが挙げられます。
生活習慣と糖尿病の発症メカニズムについても
わかりやすい解説がありました。
糖尿病の病態に合わせた治療薬についての発表も
大変具体的で参考になりました。
耳鼻科以外の貴重なお話を伺えて、とても充実した時間でした。
これからも引き続き積極的に
地域医療連携会に参加したいと思います。