今日はすっきりと晴れて、とても気持ちのいい一日でしたね。
昨日は外来終了後に
第二回 世田谷漢方初級セミナーに参加しました。
三回シリーズの第2回目です。
講師は曙クリニック 田中博幸先生
呼吸器内科の先生です。
「メンタル疾患に役立つ漢方処方」について
前回同様漢方に関する原典に当たりながら、
時間をかけて勉強することが出来ました。
最前列に座った私にも先生から質問が次々飛んできて
多くのやり取りの中で
先生の貴重な臨床体験談を伺えました。
精神科の薬を内服している場合でも
漢方薬を追加することで
さらなる治療効果が表れることがあります。
うつ病など精神科疾患では
病気の程度に応じた漢方治療が有効な場合があります。
面白くない 興味がないなど意欲が減退する時期には
加味帰脾湯 人参養栄湯
根気がない 手がつかないなど抑うつ気分の時期には
半夏厚朴湯 加味逍遙散
不安 イライラなど焦燥感の時期は西洋治療が主体で
漢方は限定的に使用し 抑肝散 大柴胡湯など
こうした病気の程度による漢方薬の使い分けがあり
大変参考になりました。
講演の最後に実際に触診をする実習があり
製薬会社の方に患者さん役をしてもらい
腹部の触診を先生の指導の下に行いました。
耳鼻科の外来では腹部の触診をしないため
貴重な体験をすることが出来て良かったです。
これからも患者さんのお役に立てるよう
耳鼻科以外の科で処方される薬の知識を
さらに増やして行きたいと思います。