今日はスッキリと晴れて気持ち良い1日になりましたね。
花粉症の患者さんもたくさんいらして
外来はかなりの混雑でした。
昨日は診療終了後
ツムラの漢方研究会に参加して来ました。
場所はベルサール新宿グランドです。
「今日の漢方」セミナー
講師は大野クリニック院長 大野 修嗣先生
春に多い病気に対する漢方治療についての講義です。
具体的な症例を提示して
実際の処方に至る思考回路を解説していただきました。
胸の圧迫感を主訴に来院した42歳女性の例です。
3ヶ月前に出産しています。
身体所見では舌下静脈のうっ滞があり
足が冷えて倦怠感が強く、動悸やほてりも認めます。
血液検査では異常を認めません。
内科で処方された薬の効果もなく
今後の治療が難しい例です。
この方に対する処方を大野先生と考えていきます。
キーワードはほてりと発汗です。
舌下静脈のうっ滞と倦怠感、足の冷えから
虚証、水毒を考え胃内に停水があることから
漢方薬の加味逍遥散(かみしょうようさん)が
とても効果的で、3ヶ月内服後に症状がなくなりました。
こうした症例をさらにいくつも提示して
疾患ごとの症状と身体所見を考えていくことで
自分の処方に至る考え方の参考になります。
さらに症状に応じた漢方薬の使い分けについても
詳しい解説がありました。
このまとめが非常に参考になり、
外来処方の際、大いに活躍する知識となりそうです。
これまで知らなかった新しい知識を吸収出来て、
非常に有意義な講演会でした。
これからも勉強を続けて患者さんのためになる
知識を増やして行きたいと思います。