今日は晴れてかなり寒い一日になりましたね。
昨日の木曜日は漢方セミナーに参加しました。
講師は大野クリニック 大野 修嗣先生です。
冬に多い病気に対する漢方処方の勉強会でした。
具体的な症例に対して、症状と所見をもとにして
適切な漢方処方を考えます。
数年来の頭痛を訴える女性です。
肩こりと手足の冷え、胃痛もあり
舌下静脈の怒張から全身の血流が悪くなっていると考えられます。
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)での治療効果がありました。
片頭痛や筋緊張性頭痛などにも有効な漢方です。
葛根湯など他の漢方と呉茱萸湯の併用についても
詳しい解説があり、大変参考になりました。
冷えにも色々なタイプがあり、
末梢の冷えに対する当帰剤として
当帰四逆加呉茱萸生姜湯 温経湯(うんけいとう)
体幹、表皮の冷えにも使用する漢方の使い分け方があり
大変参考になりました。
寒くなると悪化する関節炎に対して
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)などの使い分けについても
わかりやすく解説していただきました。
風邪症状の際に使用する漢方の特徴や
熱が出る病気の時期による分類
も詳しい解説があり、勉強になりました。
これからも大野先生の本を再度読んで
漢方の知識を外来に生かして行きたいと思います。