今日は一日中雨になって寒い一日でしたね。
土曜日は午前中から
日本耳鼻咽喉科漢方研究会に参加しました。
場所は品川駅前のビル群にある
THE GRAND HALLでした。
慶應義塾大学でお世話になった
小川 郁先生が世話人をしている研究会です。
漢方薬を外来で積極的に処方している
耳鼻科の先生方が集まる学会ですが、
全国から300人以上の参加者で、大きな会場は満席でした。
宮崎県から参加している先生は
台風の影響で帰りの飛行機が飛ばずに
発表後の帰路を心配していらっしゃいました。
いつも紹介患者さんを受け入れてくれている
国立東京医療センターの
五島史行先生の発表は
めまいに対する漢方治療について
いろいろな情報を知ることが出来て
大変参考になりました。
花粉症には小青竜湯が効果があることが知られていますが
小青竜湯が無効な場合に
他の漢方の選択肢についても
興味深い発表がありました。
越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
や麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
で改善する場合も多いとのことでした。
逆流性食道炎では胃酸の逆流で
のどの違和感や胸焼け
声がかれるという症状が出ます。
通常の胃酸分泌を抑える西洋薬が無効の場合もあり
六君子湯の内服で喉頭粘膜の炎症が消えて
症状が改善する例について発表がありました。
他にも耳鳴や不眠に対する漢方治療など
これからの外来に役立つ知識を吸収できて
大変有意義な会でした。
一日がかりの会でしたが、
ご無沙汰していたいろいろな先生方とも
お会い出来て良かったです。
これからも積極的に勉強会に参加しようと思います。