【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

漢方の勉強会に参加して来ました

今日は前日よりかなり寒くなりましたね。

身体の冷えには十分ご注意を・・・

 

 

ということで、先週の土曜日は

夏の冷えに関する

日本臨床漢方医会の漢方家庭医講習会に参加しました。

 

 

講師はヨシコクリニック 高木 嘉子先生

和服姿が素敵な先生です。

 

 

夏の間冷房の効いた部屋に長時間いる状態や

身体に冷たい飲み物を入れて水分が過剰な状態での

漢方薬の薬理作用について解説していただき

耳鼻科ではあまり使うことがない

さまざまな処方を勉強することが出来て

とても有意義な勉強会でした。

 

 

実際にクーラーを長時間使ったり

冷たい飲み物を多量に摂取すると

身体の血行状態が停滞して自律神経系に悪影響となるため

消化管が冷えて消化吸収能力が衰えてしまい

疲れやすくなることが知られています。

 

 

またこの状態が長く続くことで

心が晴れなくなり、抑鬱状態になる可能性もあります。

 

 

患者さんの病態では、冷えや嘔吐、下痢に伴う意識消失

などの場合に、四逆散が劇的に効果があるとのこと。

 

四逆散の構成成分は

柴胡、芍薬、キジツ、甘草の四つで

大柴胡湯と小柴胡湯の中間証の

胃炎、胃酸過多、ヒステリーに効能効果があります。

 

また歩行時のたちくらみ、ふらつきなどには

真武湯が有効で、臍部の左側圧痛点が特徴的とのことでした。

 

冷えや頭痛、食欲低下には柴胡桂枝湯

息切れや口渇、頭痛に対して柴胡桂枝乾姜湯

足腰の痛みには苓姜朮甘湯

など証に応じた細かい使い分けが勉強できて

大変参考になりました。

 

 

これからも引き続き漢方の勉強会に参加して

耳鼻科以外の科で処方される薬の知識を

さらに増やして行きたいと思います。