今日は昼から晴れて気温も上がり、かなり蒸し暑い一日でしたね。
これから夏にかけてさらに気温が上がり、
熱中症や日射病になりやすい季節となります。
熱中症と日射病は言葉が似ていますが、内容が大きく異なります。
熱中症は高温環境下で身体の適応障害によって起こる症状の総称で、
熱射病(heatstroke)、熱疲労(heat exhaustion)、
熱けいれんなどがあります。
これらの違いについては
大塚製薬のホームページも参考になります。
熱中症は過酷な暑さで体温のコントロールが出来なくなり
熱が体内にこもってしまう状態です。
日本救急医学会による報告では
2012年に熱中症で2130人が救急病院を受診しました。
平均年齢は男性44.1歳、女性48.5歳
スポーツ中494人、仕事中725人、レジャー・日常生活630人
死亡例は39例ありました。
熱中症には多くの原因があります。
また特に体温調節機能が未熟な小さな
子供は熱中症にかかりやすいため注意が必要です。
それに対して日射病は、
炎天下でスポーツや長時間労働をした時などに
汗を多量にかくことにより脱水状態となり
循環血液量が減少するため、心臓がから打ちするような状況です。
脱水のため汗は出にくくなり、頭痛や嘔吐、めまいなどを生じます。
治療は十分な水分補給と身体の冷却で
経口摂取出来ない場合には点滴治療を行います。
また漢方薬の清暑益気湯(せいしょえっきとう)
は暑さによる食欲不振、下痢や全身倦怠感に有効です。
夏やせにも処方する薬で、夏の暑さで元気がない場合に使用します。
これからの季節は高温となる日が続きますので
体調に気をつけて熱中症、日射病にならないよう過ごしましょう。