【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

梅雨の季節に起こる病気とは

6月になり、最近は気温が急に上がったり,

突然雨が降ったりで

気圧の変化がかなり激しくなっています。

 

 

外来でもめまいや耳鳴り

難聴を訴えて受診される方が多く

この時期に体調を崩される人も増えています。

 

 

低気圧や台風が近付くと

耳の鼓膜の奥にある三半規管や、

蝸牛の中にあるリンパ液が

気圧の影響で容量が変化してしまい

耳の中の循環が悪くなるため

めまいや難聴、耳鳴りが起こりやすくなります。

 

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最近では内耳に気圧の変化を感知する

気圧センサーが存在することが

わかってきました。

 

 

今まで梅雨の季節に

耳鳴りや耳が詰まった感じなどの症状が出たり

吐き気やめまいなど体調が悪くなっている方は

身体の中に余分な水分がたまった状態となる

水毒という病態にある事が考えられます。

 

 

最近の研究では

細胞膜の水透過性を調節する

アクアポリンという

水チャンネルが注目されています。

 

 

アクアポリンは細胞膜上にあり

水を通すためのトンネルを開けている分子で

一秒間に100億個の水が通過しています。

 

細胞膜の透過性に関連しており

アクアポリンに対する漢方薬(五苓散)

の利水作用が研究されています。

 

 

組織の修復や免疫応答にも

アクアポリンが関連しており、

水毒の病態と漢方薬に含まれる

生薬の作用機序から

水分代謝に問題がある多くの病気に対して

漢方薬が有効である事が

理論的に証明されて来ています。

 

 

また漢方薬の中には

片頭痛に対して使用する呉茱萸湯

(ごしゅゆとう)など

効果が比較的早く発現する薬もあります。

 

 

患者さんの中には、

当院で初めて受けた漢方治療で

めまいなど長年お困りの症状が改善して

大変感謝される事も多く、

漢方薬の効果を実感します。

 

これからも引き続き

漢方薬の勉強を続けていきたいと思います。