今日は雨が上がって暑い一日になりましたね。
先週の土曜日は「女性と漢方セミナー」に参加しました。
講師は金沢大学付属病院 漢方医学科 小川 恵子先生
笑顔が素敵なチャーミングな先生です。
女性ならではの症状として、冷え性があります。
気血水の概念の説明があり
気血が不足している場合と
気血水の巡りが悪い場合を分けて考えて処方することが
重要とのお話しでした。
気が足りない気虚の場合
疲れやすい 声が小さい 集中できないなどの
症状があります。
また血虚では、皮膚が乾燥して荒れやすい
髪が抜けやすい 爪が割れやすいなど
気鬱では体が重い 喉のつまり感など
病態によって特徴的な症状があります。
これらの病態に気をつけて漢方薬を選びます。
めまい、頭痛に関する漢方についても解説がありました。
めまいに対しては
五苓散(ごれいさん)
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
真武湯(しんぶとう)
などを処方します。
五苓散は 口渇 嘔気尿量減少がみられる場合
苓桂朮甘湯は 立ちくらみ
半夏白朮天麻湯は 胃部不快感を伴うめまい
真武湯は 座っていてもめまいがする
全身倦怠感を伴う場合
という使い分けをします。
頭痛に関するチャート式の処方薬の解説も
大変わかりやすかったです。
冷えの有無をまず鑑別し
のぼせがあれば桃核承気湯 加味逍遥散
天候不順の際には五苓散
など、参考になる症状を意識したチャートでした。
多くの知識を得られて充実したセミナーでした。
これからも引き続き勉強会に出席したいと思います。