今日は晴れていいお天気になりましたね。
20日の日曜日は
関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会に参加して来ました。
会場は千代田区の日本教育会館です。
日本医科大学付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
後藤 穣先生
「スギ花粉症におけるアレルゲン免疫療法の手引き」
体内にアレルゲンを取り込む免疫療法は
1911年にNoonらが報告して以来100年以上の歴史があります。
これまでの皮下に注射をする治療に替わって
スギのエキス剤を舌下投与する治療法が広まってきています。
液体の薬は12歳未満には投与できませんが
最近発売された錠剤は12歳未満の小児でも投与が可能です。
今回の講演では二種類の薬剤の使い分け
使用上の注意点など細かく解説していただいて
非常にわかりやすかったです。
今年の舌下免疫療法は受付は終了しましたので
治療をご希望される方は秋以降に開始となります。
続いての講演は
脳神経疾患研究所 アレルギー・頭頸部センター
今野 昭義先生
「鼻過敏症の病態 〜 最新の話題をめぐって〜」
今野先生は千葉大学で長らくご活躍されていた
耳鼻科学会内でも有名な先生です。
アレルギー性鼻炎と鼻過敏症について研究されています。
鼻の粘膜の構造と、神経繊維の炎症性変化
薬剤の作用機序と病態についての基礎的なお話があり
学生時代の講義のように教えられることが多くあり
大変勉強になりました。
血管運動性鼻炎は血液検査でアレルギーの原因が
特定されない場合が多く、治療が難しい疾患ですが
全身的なアレルギー反応ではなく、
鼻粘膜局所での免疫反応による場合もあるなど
基礎的な研究結果を聞いて非常に参考になりました。
アレルギー性鼻炎にはどの薬剤がどのような作用機序で
有効なのかなど、新しい知識を吸収出来て
大変有意義な講演会でした。
これからも積極的に勉強会に参加したいと思います。