【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

地域連携会に参加しました

今日は一日晴れていましたが、

かなり気温が下がりましたね。

 

 

昨日の夜は病診連携会に出席しました。

 

 

はじめに

東京医科大学耳鼻咽喉科 岡吉 洋平先生の

「アレルギー性鼻炎に対する治療の動向」

 

 

最近の舌下免疫療法の成績や

新しい作用機序の薬剤

などについての知見を得られて

とても勉強になりました。

 

 

二題目の講演は

「当院における披裂軟骨内転術について」

厚生中央病院 耳鼻咽喉科

庄司 祐介先生

 

 

声帯を動かす神経である

反回神経の片側の麻痺によって

声帯が閉じなくなるために

声が嗄れている方の

音声再建術について、

詳しいお話を聞けました。

 

こちらは左反回神経麻痺の

声帯画像です。

 

 

画面の上方が背中側

下側がおなか側になります。

 

発声時にも向かって右の

左側の声帯が動いていません。

そのため声帯が閉じずに

声が嗄れてしまいます。

 

甲状軟骨の下にある

披裂軟骨(ひれつなんこつ)

を内転させる

 

 

披裂軟骨内転術という手術の解説は

術中ビデオも見ることができて

大変勉強になりました。

 

 

また局所麻酔で患者さんが声を出しながら

声帯の近くにコラーゲンを注入するビデオも見て

術者の技術の正確さに感心しました。

 

若い先生も頑張っている姿を見て

自分も刺激を受けました。

 

 

最後に

国立病院機構 京都医療センター耳鼻咽喉科

田浦 晶子先生の

「繰り返すめまいへの対応」

 

 

メニエール病、

良性発作性頭位めまい症についての

鑑別点、治療法についての

基本的なお話しがありました。

 

 

簡潔に要点をまとめていて

とてもためになりました。

 

 

最近はゲームの世界でも

バーチャルリアリティ技術

非常に進歩していて、

画面上で実際の平衡感覚、味覚なども

実感できるようになっています。

 

 

 

内耳や半規管に電極を入れて

機能が失われた部位に

疑似感覚を呼び起こす研究について

京都大学の取り組みは非常に進んでいます。

 

 

さらに世界的にも研究が進んでいる

iPS細胞を用いた

内耳再生技術についての

最新の知見についても興味深いお話しがあり

近い将来の実用化が期待されます。

 

 

 

貴重なお話を伺えて、とても充実した時間でした。

 

 

これからも引き続き積極的に

地域医療連携会に参加したいと思います。