今日は晴れて気持ちのいい1日になりましたね。
土曜日は花粉症の患者さんもたくさん来院されました。
16日は診療終了後、
東京都耳鼻咽喉科医会に参加しました。
最初の講演は、厚生労働省大臣官房 厚生科学課長
浅沼 一成先生
「わが国の健康危機管理体制について」
慈恵医大を卒業後、厚労省に入省して
健康危機管理をされています。
健康危機管理とは、
医薬品、食中毒、感染症、飲料水などの
原因により生ずる国民の生命、健康に対する脅威に対して
健康被害の発生を予防し、
被害の拡大防止や治療などに関する業務です。
近年では自然災害時の
健康管理などの業務にもかかわっています。
災害派遣医療チームDMAT(Disaster Medical Assistance Team)
は災害急性期に活動できる機動性を持った、
トレーニングを受けた医療チームで
医師、看護師、医療事務職員で構成され
大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場で活動します。
阪神淡路大震災では
初期医療体制の遅れが指摘され、
災害時に行政機関、警察や消防、
自衛隊と協力して医療を行う
必要性から、厚労省により
平成17年にDMATが発足しました。
これまでに様々な活動実績があります。
DMATの活動情報を集約する
広域災害救急医療情報システム
(EMIS Emergency Medical Information System))
も整備されています。
厚労省の方々の国民を守る努力に頭が下がります。
現役の厚労省の方にお話を伺う機会は
これまでなかったので
大変貴重な講演でした。
続いての講演は、
聖マリアンナ医科大学 耳鼻咽喉科教授 肥塚 泉先生
「高齢者のめまい診療」
日本は超高齢者社会となり、
2025年には75歳以上の後期高齢者が
2.179万人、高齢者は3.600万に達する見込みです。
高齢者の最も多いめまいの原因は、
良性発作性頭位めまい症です。
高齢者では骨粗鬆症の方が多く、
関連について詳しく解説して頂き、
大変参考になりました。
その他のめまいの原因として、
薬剤による低血圧、脳循環不全、
内耳の血流障害などがあります。
高血圧の方の降圧剤が効き過ぎると
低血圧となり、ふらつきやすくなります。
また抗うつ剤や安定剤、睡眠剤なども
副作用でめまいがあり
薬剤を変更するなど対応が必要となります。
も効果的で、転倒予防にも有効です。
新しい知識を吸収出来て、
大変有意義な講演会でした。
これからも積極的に勉強会に参加したいと思います。