【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

診療報酬改定の説明会に参加しました

今日は晴れて気持ちのいい一日でしたね。

当院の桜も満開で、今が見頃です。

 

 

水曜日の夜は診療報酬の改定についての

説明会に出席しました。

 

 

今回の改定の特徴は、これまで以上に

「かかりつけ機能の推進」

を重点としている点です。

 

 

時間外対応ができて、常勤の医師が2名以上在籍している

在宅療養支援診療所には診療時の保険点数を上げて対応しています。

 

 

2025年には団塊の世代が75歳以上になります。

 

 

医療、介護のニーズがさらに増えると予想されますが

その支え手である労働人口は減少して行きます。

 

 

自宅での看取りや訪問介護、在宅でのリハビリテーションや

認知症患者さんの増加など

将来の医療環境は今とは大きく異なります。

 

 

かかりつけ医を重点評価する改定がされた結果

紹介状を持たずに大病院に受診する外来患者さんには

最低5000円(歯科は3000円)の特別負担を課す事と

なりました。

 

 

これまで200床以上の大病院については

特別料金を病院の判断で徴収して良かったのですが、

今後は特定機能病院と500床以上の地域支援医療病院では

かならず徴収することになりました。

 

 

今回の改訂では診療報酬全体では前年度から+0.55%

国費では600億円の増加です。

 

 

国の考えでは地域包括ケアシステムをさらに推進して行くようです。

 

 

近隣型の中規模病院は、大学病院など

大規模病院からの在宅復帰困難患者の受け入れ、

在宅や生活への復帰支援、在宅療養中の緊急入院の受け入れ、

かかりつけ医との診療連携が求められています。

 

 

今後は病院間の患者さんデータのやりとりが活発化し

画像診断での連携強化や、遠隔医療での診療など

現在とは違った形の医療が行われることになります。

 

 

例えば血圧や血糖値、心音などは

24時間のオンラインモニタリングが可能になり、

診察室に患者さんが入った時点で

医師が情報を把握できる状態になります。

 

 

日常の問診や画像の読影はAI(人工知能)が行い、

簡単な予定手術はロボットが担うようになる結果、

従来の診療だけを行う医師は立ち遅れる可能性があります。

 

 

 

自分自身も時代の変化に対応出来るよう

たえず専門的な知識を刷新して

日々努力していきたいと思います。