耳鼻科学会で広島に行き、平和記念資料館を見て来ました。
人類初の原子爆弾が
広島に投下されたのは
1945年8月6日
ウラン型原爆 リトルボーイ
次いで長崎には8月9日
プルトニウム型原爆 ファットマン
が投下されました。
日本人でこの二つの原爆の違いを認識している人は
少ないのが現状です。
アメリカはなぜ2種類の原爆を
投下したのでしょうか?
2種類の原爆の効果の違いを見るため
まさに人体実験のためでしょう。
原爆投下後の様子を
平和記念資料館で見て来ましたが
本当に凄惨な状況でした。
さらに追い打ちをかけるように
生き残った被爆者のまわりには
ありとあらゆる差別が存在していました。
結婚できなかったり
就職できない被爆者は数多く
今回広島で地元の方に聞いた限りでも
アメリカを今でも恨んでいる方が
多くいらっしゃいました。
日本も原爆の開発をしていた事実があります。
結果的には実験施設の空爆などにより
原爆は未完成でしたが
理化学研究所 仁科芳雄博士
を中心とした開発チームは
日本が開発できなかったので、
アメリカも原爆を保有することはないだろうと
希望的観測を持っていたようです。
また原爆投下直前には
アメリカ国内の情報網から外務省に、
アメリカがプルトニウム型原爆実験に成功し
日本に重大な危険が迫っている内容の
情報も伝わっていたようです。
広島、長崎と数多くの犠牲者を出した日本。
被爆者のことを思えば、
現在の原発再稼働など
とんでもない状況です。
さらにもし今後原発事故が起こっても
政府が正しい情報を
国民に伝えない可能性があります。
福島原発事故後には、
緊急時迅速放射能影響予測システム
があるにもかかわらず
放射線飛散に関する貴重な情報は、
現地の住民より先に
アメリカへ伝えられました。
これは国民に対する
明かな背信行為であり
自分の国の政府が
大災害時にどんな姿勢なのか
何だか裏切られた気持ちになり、
大変残念に思いました。
また原発事故後に
甲状腺癌のお子さんが激増していることは
マスコミに掲載されることはありません。
これからは多くの間違った情報の中から
正しい情報を選んで
考えていかなければいけない時代です。
自分のできる範囲で正しい情報を
提供していきたいと思います。