最近は気候がかわりやすい日が多く
今日も朝は雨でしたが、午後には穏やかに晴れて
とても過ごしやすい一日になりましたね。
9月に読んだ本の中からいくつか印象的だったものを
紹介していきたいと思います。
築地市場を移転する計画を進めた石原慎太郎の
強引な手口とゼネコンとの癒着
海外視察の際に本来の目的地を外れて
贅沢三昧の個人旅行を莫大な公費で行った事実など
毎年せっせと都民税を払っている自分にとっても
見過ごせない問題がたくさん記載されています。
今に続く築地移転問題や新銀行東京の乱脈経営
東京五輪に関する誘致の話なども
詳細な事実関係が書かれています。
石原都政がいかに湯水のごとく税金を浪費したのかを知る
いいきっかけとなりました。
金子達仁
アトランタオリンピックでブラジルに1-0で勝利した
「マイアミの奇跡」
その中での監督と選手の間にあった
戦術面での確執やチーム内の険悪な状況について
当時の選手に長時間のインタビューを実施しています。
大学時代にサッカー部だった自分にとって
大変興味深い内容です。
前園選手がこの本の内容に反論している記事
がネットに載っていて
こちらも合わせて読むと面白いと思います。
飯山一郎
ミサイル問題で朝鮮半島に緊張をもたらしている北朝鮮ですが
その実態に関してはほとんど報道されていません。
著者の飯山一郎さんは中国内の情報網を駆使して
さまざまな情報を集めています。
現在の北朝鮮の核開発技術が非常に進んでいて
持ち運び可能な小型核弾頭を保有しているため
アメリカもうかつには手が出せない状況が書かれています。
また横田めぐみさんに関しても
信憑性は疑わしいものの、
ある程度理論だった説が述べられています。
岡田幹彦
日露戦争を勝利に導いた陸軍最高の名将にして、
近代随一の国民的英雄であった乃木希典。
明治天皇の崩御の際
妻とともに自害した気骨の明治人。
その時の建物が乃木神社に保存されています。
両親が乃木神社で結婚式を挙げたこともあり
興味を持って一気に読み終わりました。
これほどまでに武士道を極めた将軍は
かつて居なかったのではないでしょうか。
日本人の心を体現した素晴らしい将軍でした。
門田隆将
2011年3月 史上最悪の福島第1原発事故
暴走する原子炉の前で吉田所長をはじめ現場の人間は、
その時まさに「死の淵」に立ちました。
なぜ電源が喪失した放射能汚染の暗闇の中へ
突入し続けることができたのでしょうか。
日本のために命を投げ出して果敢に立ち向かい
食道癌、脳内出血のために58歳という若さで亡くなった
この本の内容は現場と官邸とのギリギリのやり取りなど
驚くべき事実が書かれています。
著者の門田隆将さんの本は他にも多く読んでいますが
どの作品でも関係者に対する取材力は
本当に凄いと思います。
これからも引き続き
興味深い本を紹介していきたいと思います。