長かったゴールデンウィークも終わりましたね。
途中に診療もあったので、意外に短く感じた10日間でした。
休み期間中、普段時間がなくて読めなかった本をまとめて一気に読みました。
沖縄本島で繰り広げられた地上戦を実際に戦ったアメリカ軍兵士から
詳細な聞き取りを行い、時系列でまとめた貴重な資料です。
三つの小さな丘の地下に通路を巡らせて要塞化して、
圧倒的な物量を誇るアメリカ軍に対して
必死に徹底抗戦する日本軍の様子が克明に描かれています。
4月1日沖縄本島に上陸したアメリカ軍が
5月上旬のこの期間は日本軍の激しい抵抗にあい侵攻することが出来ずにいて
本気で戦う日本軍兵士の射撃能力の高さや戦闘時の決死の様子が伝わります。
兵士の視点から敗色濃厚になって以降の戦争の実態が描かれています。
戦場での餓死、海没死の多さや自決の実態、戦場での凄惨な様子を見ると
日本のために命を賭けて戦った方々の闘いぶりには、本当に頭が下がる思いです。
今自分たちが平和で幸せに暮らせるのは、
日本のために全力で闘った先人達のお陰であることを
心に留めておきたいと思います。
日米同盟の機密文書の存在を防衛省がひた隠しにする過程が描かれていて
オスプレイや安保法案の危険性にも関わらず
多くの国民が何も知らされないまま事態が推移しています。
イスラム教に改宗したため
法務省の公安調査庁を辞職させられた職員や
警察の裏金や不祥事の話、
加計学園の獣医学部新設問題を告発した
文部科学省の前川喜平さんの話
日本の国土の0.6パーセントの面積の沖縄に
74%の米軍基地が集中している現実についてや
政府の方針に反する意見の
ジャーナリストが社会的に抹殺される話など、
日本独特の事なかれ主義に囚われた
組織のあり方を考えさせられました。
福島原発事故の際にSPEEDI
(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)
が公表されずに混乱を来した件も、
再度思い返してみて、改めて国が国民を欺いている現実を思い
殺伐とした気持ちになりました。
日本の偉人の生き方は学ぶ点が数多くあります。
吉田松陰、八田與一、高杉晋作などの
エピソードがとても興味深く
自分が日本人であることを誇りに思えます。
名画にも色々なエピソードがあり、
歴史的な背景を知ると理解が深まります。
これまで知らなかった名画についても知ることができて、
とても面白く読めました。
これからも色々な本を読んでみたいと思います。