今日は晴れて気持ちの良い一日になりましたね。
インフルエンザの方も少なくなって来ていて
そろそろ流行のピークも過ぎている感じです。
これまで自分自身はインフルエンザにはかかった事がなく
少し調子が悪いと感じたら、
葛根湯を早めに飲むようにしています。
葛根湯は頭痛、発熱、首の後ろのこわばり、
寒気がするが汗は出ないといった場合に有効です。
発汗を促すことで熱を下げ、ウイルスの活動を抑えて
症状を改善する作用があります。
また発熱がなくても緊張型頭痛や、
肩こりの治療でもよく処方される薬です。
学会発表などの直前に服用して
スライド作成準備で寝不足でフラフラな状態から
気持ちを高めて勢いで発表を乗り切ったこともあります。
葛根湯の構成生薬は、
桂枝湯(けいしとう)に入っている五つの成分
大棗(タイソウ)
甘草(カンゾウ)
桂皮(ケイヒ)
芍薬(シャクヤク)
生姜(ショウキョウ)
に葛根(カッコン)、麻黄(マオウ)を加えた七つです。
このうち麻黄は交感神経を興奮させる作用により
下痢や食欲減退などの副作用が出ることがあり
胃腸が弱く疲れやすい虚証の方には
桂枝湯を使う方がいいと考えられます。
耳鼻科医ならではの風邪予防法として
のどに自分でルゴールを塗ったり
うがい薬で頻回にうがいするほか
(イソジンよりもアズノールの方が効果的)
鼻の奥の上咽頭に直接吸引管を当てて
鼻汁を吸い取る処置を行っています。
普通の方には出来ない方法ですが、かなり有効です。
ウイルスは鼻の突き当たりにある上咽頭部分で増殖するため
たまった鼻汁を取る処置で、発症を未然に防いでいます。
もっともインフルエンザの流行期には
連日外来でウイルスに接しているので
自然に免疫が出来ているのかもしれませんね。
その他にも
毎朝早起きしてランニングしたり
腹筋や腕立て伏せなど基礎体力を上げる工夫もしています。
今シーズンも自分がダウンしないように注意して
健康を維持していきたいと思います。