今日はスッキリ晴れていいお天気でしたね。日中は日差しも強く暑いくらいでした。
10日金曜日の午後から大阪に移動して、日本耳鼻咽喉科学会総会に参加してきました。
場所は大阪国際会議場です。
年に一度開催される耳鼻科学会の総会で、
参加者も全国から集まっての大きな学会です。
みなと赤十字病院耳鼻科 新井基洋先生にも偶然会場でお会いして、
一緒に講演を聞きました。
久しぶりにお互いの近況報告も出来て嬉しかったです。
若い研修医向けのライブセミナーも企画されていて
手術が上手な先生の手技を習得できる充実した内容になっています。
まためまい関連の発表として、高齢者のめまいとフレイルについての演題がありました。
フレイルとは、日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、
健康な状態と要介護状態の間の病態です。
女性に多く、高齢になるほど頻度が増大し、
危険因子として低栄養、運動不足、ストレスなどがあります。
高齢者では生理的予備能力が不十分で、ストレスに対する抵抗力が落ちる場合が多く
障害、施設への入所、死亡などの転帰に陥りやすい状態です。
現在300万人を超えるフレイル状態の方がいるため、
めまいのある方に対しては
転倒の予防に下肢を鍛えるリハビリテーションなどの対策が重要です。
またホットヨガによる耳鼻咽喉科領域の有害事象(めまい、しびれなど)の報告や、
片頭痛とめまいの関係(前庭性片頭痛)などの興味深い発表がありました。
特別講演は、競泳アテネオリンピック銅メダリストの
中西 悠子さんでした。
7歳から水泳を開始して19歳でシドニーオリンピック初出場。
太田伸コーチの厳しい指導で一回に8000メートルを泳いで
さらにウエイトトレーニングを取り入れた方法を連日繰り返して実力をつけたそうで
プロフェッショナルと呼ばれる方の努力はすごいと思いました。
第一医科などの医療機器の展示もあり、いろいろな耳鼻科関連のブースを見て回りました。
副鼻腔炎治療のためのカテーテルもあり
治療が長引いている方に使用してみたいと思いました。
学会が終わって大阪駅近くを歩いていると、何やら不思議な人が・・・
パンフレットを受け取ると、よしもとの漫才の案内でした。
いろいろお話を聞いていると丁寧に説明してくれて
帰り際に記念に写真を撮ってもらいました。
大阪の人はとても親切ですね。
学会の帰りにお土産を購入。
無事に帰京して東京駅の天井を撮影しました。
短時間でしたが、最新の医学情報を勉強できました。
またこれからの外来に新しい情報を生かして行きたいと思います。