10月に入ってすっかり涼しくなりましたね。
6日の火曜日から、
日本耳鼻咽喉科学会に参加して来ました。
場所は岡山県の岡山コンベンションセンターです。
駅前には桃太郎の像がありました。
新型コロナウイルスの影響もあり
ネット配信でも受講できるため
見逃した講演を後から見られるのがありがたいです。
昼のセッションにはお弁当が出て、
講義を聞きながらの食事です。
ランチョンセミナーは
女性のつらいめまい−リハビリと治療薬の選択−
みなと赤十字病院
大変アクティブな発表で
聴衆の先生方も聞き入っていました。
高齢になると生理的予備能力が低下し
ストレスに対する力が落ちてしまうことで
生活機能が障害され
要介護状態に陥りやすい状態となります。
この状態をフレイルと呼びます。
めまいに対するリハビリテーションと
半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)、
人参養栄湯(にんじんようえいとう)を併用し、
フレイル状態の有無でめまいの改善率を
検討したデータは大変興味ある結果でした。
リハビリテーションのみでの治療よりも
漢方薬を併用した方が
めまいには効果的であることがわかりました。
さらにフレイルがある方ほどめまいの治癒率は下がり
フレイルを予防することの重要性を再認識しました。
新井先生の著書である
の最新版
についても詳しい解説がありました。
当院でもリハビリテーションを指導していますが
新井先生の方法でめまいが改善される方も多く
大変助かっています。
他にも興味深い演題が数多くあり、
新しい知識を吸収出来て、
大変有意義な会でした。
これからも積極的に学会に参加したいと思います。