東京オリンピックの開催まであと一年ちょっととなりますが、
日本の禁煙対策はかなり遅れています。
飲食店での受動喫煙は美味しい食事も台無しになり、かなり迷惑ですよね。
オリンピック期間は飲食店も禁煙のお店が増える見込みです。
世界基準からすると日本の受動喫煙率の高さは40%と際立っています。
近年男性の喫煙率は低下していますが、女性の喫煙者が増えています。
喫煙による発がんリスクについてはこれまでに数多く報告されていますが
かなりの確率で肺や心臓の病気になることが知られています。
肺の病気には気管支喘息、
COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease ;慢性閉塞性肺疾患)
などがありますが、いずれも喫煙により有病率が上がることが知られています。
喫煙により気道過敏性が上がって呼吸機能にも影響します。
呼吸機能の指標である1秒量(1秒間に吐き出せる最大の空気量)
は喫煙歴の有無で経年的に低下します。
15年間の経過を追ったコペンハーゲンの研究では、
40~59歳の男性の一年間の1秒率の平均減少率は、
非喫煙喘息患者に対して喫煙喘息患者で約2倍高かったと報告されています。
女性のCOPDと喘息、子供の受動喫煙も問題となっています。
タバコの害については、日本循環器学会の禁煙推進委員会も詳しく解説しています。
タバコによる健康被害をこれ以上増やさないよう
今後も喫煙の危険性に関する情報を発信していきたいと思います。