今日から12月で、月日の経つのは本当に早いものですね。
今週は軽井沢で開催された
めまい平衡医学会に参加して来ました。
全国のめまいの治療を専門とする医師が
最新の知識を共有する貴重な機会です。
夜に軽井沢駅に到着しましたが、
駅前のイルミネーションがとても綺麗でした。
学会ではめまいに関するたくさんの発表を聞いて来ましたが
先日読売新聞の特集記事(病院の実力)に載っていた
年間1000人以上の患者さんを診察している
横須賀市のなかむら耳鼻咽喉科クリニック
中村 正先生の講演が印象的でした。
開業医としてどのようにめまい患者さんに対応しているか
とてもわかりやすく、いろいろと勉強になりました。
一日にかなりたくさんの患者さんを診察しているため
外来診察の際には
先生の後ろに専門の医療クラークを置いて
口述した内容をそのままカルテに打ち込んでもらっていて
スムーズに診療を進めているとのことで
会場に参加していた多くの先生方も感心していました。
私の診療所でも取り入れたいところですが
実現はかなり難しそうです。
めまいの際に起こる目の揺れ(眼振)
を赤外線CCDカメラで観察することが
めまいの診断には重要ですが
中村先生のクリニックでは
診察の際に装着したカメラから
記録した眼振をそのまま電子カルテに取り込める
システムとなっていて、かなり便利だと感じました。
また私とも懇意にしている
みなと赤十字病院の新井基洋先生も
めまいのリハビリテーションと
漢方薬の効果について発表されていました。
とても素晴らしい発表で良かったです。
他にも臨床的に興味ある発表や
外来で実施できる新たな知識を吸収できて
大変有意義な学会でした。
今回勉強して得たさまざまな新しい知識を、
これからの外来に生かしていきたいと思います。