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【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

脳脊髄液減少症について

今日も一日かなりの暑さでしたね。

 

 

めまいを来す疾患の中に、脳脊髄液減少症という病気があります。

 

脳脊髄液腔から脳脊髄液(髄液)が漏出するため脳脊髄液量が減少し、

頭痛や頸部痛、めまい、耳鳴り,視力障害、全身倦怠感など

さまざまな症状を呈する疾患です。

 

 

これらの症状は、起立や座位になって3時間以内に増悪することが多く

仰臥位で改善することが特徴です。

 

 

平成28年から治療でブラッドパッチを行う場合に

保険が適応されるようになりました。

 

 

検査所見

1.頭部MRI

 

(1) 脳の下方偏位

前頭部・頭頂部の硬膜下腔開大、硬膜下血腫、

小脳扁桃下垂、脳幹の扁平化、側脳室狭小化などの所見が見られます。

 

(2) 血液量増加

びまん性硬膜肥厚、頭蓋内静脈拡張、脳下垂体腫大

 

2.RI脳槽・脊髄液腔シンチグラフィー

髄液漏出所見

 

3.MRミエログラフィー

(1) 明らかな漏出像

腰椎筋層間における髄液貯留像

(2) 漏出を疑わせる所見

硬膜外への髄液貯留像、神経根での髄液貯留像、

腰部くも膜下腔外での砂状のT2強調高信号

 

 

 

補助的診断法

 

1.腰椎穿刺での髄液圧測定

一定の傾向がなく正常圧であっても脳脊髄液減少症を否定できず、

初圧が6cm水柱以下の時は脳脊髄液減少症の可能性があります.

 

2.硬膜外生理食塩水注入試験

腰部硬膜外腔に生理食塩水を20~40mL程度注入し、

1時間以内に症状の改善を認めた場合には

脳脊髄液減少症の可能性が高いと考えられます。

 

 

1.保存的治療

急性期はもとより慢性期でも一度は保存的治療を行うべきと言われています。

 

約2週間の安静臥床と十分な水分摂取

(補液または追加摂取1000~2000mL/日)を行います。

 

2.硬膜外自家血注入(ブラッドパッチ,EBP; epidural blood patch)

保存的治療で症状の改善が得られない場合、

硬膜外自家血注入を行います。

 

 

・標準注入量は腰椎:20~40mL、胸椎:15~20mL、頸椎:10~15mL。

 

・治療後は約1週間の安静が望ましいとされています。

 

・同一部位への再治療は、

3ヶ月以上の経過観察期間を設けることが望ましいとされています。

 

 

交通事故後のめまいの多くは脳脊髄液減少症の可能性があり

長引くめまいでお困りの方は、一度当院にご相談下さい。