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【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

病診連携会に参加しました

今日も晴れてスッキリした1日になりましたね。

 

 

18日木曜日は東邦大学医療センター大橋病院での病診連携会に参加しました。

 

 

 

第1回 東京城南ENTセミナーです。

 

 

最初の講演は、

東邦大学医療センター大橋病院 耳鼻咽喉科 井上なつき先生の

「スエヒロタケの特異的IgE抗体のみが検出されたアレルギー性真菌性副鼻腔炎」

 

 

慢性副鼻腔炎の中で、カビの一種である真菌によって発症する副鼻腔炎があります。

 

 

スエヒロタケは全国に分布し、真菌による感染症の原因として最近注目されています。

 

 

スエヒロタケの菌糸が気管支に付着して生息し、気管支炎や咳が続くこともあります。

 

 

通常の検査で検出することが難しいために診断されないでいる患者さんも多く

今後は注意して診断に当たりたいと思います。

 

 

次の演題は、東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科学教室 講師

森 恵莉先生の講演で、「嗅覚の不思議」

 

 

嗅覚に関する研究について大変わかりやすく解説していただきました。

 

ヒトは約350~400種類の嗅覚受容体を持つと言われ、

その組み合わせは無限にあり、数十万種類あるニオイ物質を嗅ぎ分けることができます。

 

 

2004年ノーベル医学生理学賞を受賞したコロンビア大学のRichard Axel博士と

フレッド・ハッチンソンがん研究所のLinda Buck博士の

嗅神経細胞に発現する受容体の発見は、これまで長い間解明されていなかった

嗅覚の仕組みについての研究が評価されたものです。

 

 

哺乳類で最も嗅覚が鋭敏なのは象で、アフリカゾウはイヌの2倍、ヒトの5倍もの

嗅覚受容体遺伝子を持っています。

 

 

嗅覚障害の治療として、いろいろな匂いを嗅いで行う嗅覚トレーニングがあります。

 

 

このトレーニングでの有効率は、

感冒後、外傷性嗅覚障害ともにトレーニング未実施の方よりも治療成績が優れています。

 

 

嗅覚障害の治療の際、日常生活で匂いを嗅ぐことを意識すると

治療効果が上がるというお話は大変参考になりました。

 

外来でも嗅覚障害でお困りの方が多く、患者さんにアドバイス出来る内容が増えました。

 

 

 

最後に千葉大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学 名誉教授

岡本 美孝先生の「耳鼻咽喉科のアレルギー・免疫疾患」

 

 

 

アレルギー性鼻炎はくしゃみ・鼻汁・鼻閉が三大症状ですが、

その他にも目のかゆみや頭痛、のどの不快感や全身倦怠感などの症状もあります。

 

 

 

初診時から重症の方が多く受診されています。

 

 

 

治療を行わないでいる方も多く、薬局で市販薬を買って対処している方もいます。

 

 

 

睡眠障害を来している方も多く、昼間の眠気の原因になることもあります。

 

 

病状に応じた治療を早期に開始することが重要とのお話しでした。

 

 

その他にも耳鼻科学会の重鎮である先生の取り組まれた多くの研究や、

最新の頭頸部外科治療の知見まで、多くの話題を拝聴できました。

 

特に若い研究者に向けたお言葉で

諦めずに努力を続けることが重要とのお話は、大変参考になりました。

 

 

新しい知識を吸収出来て、大変有意義な講演会でした。

これからも積極的に勉強会に参加したいと思います。