毎日暑い日が続きますね。
7月12日は
城南地区耳鼻咽喉科臨床懇話会
に出席しました。
生物学的製剤について
頭頸部外科学 准教授
平野 康次郎先生
生物学的製剤はバイオテクノロジー
(遺伝子組換え技術や細胞培養技術)
を用いて製造された薬剤で、
特定の分子を標的とした治療に使われます。
生物学的製剤は高分子の蛋白質で、
内服すると消化されるため
点滴や皮下注射で投与します。
に対して
IL-4受容体αサブユニットをターゲットとした
生物学的製剤であるデュピクセントの
効果が期待出来ます。
適応は治療に抵抗性の鼻茸を伴う
慢性副鼻腔炎の患者さんです。
デュピクセントは
Ⅱ型アレルギーによる副鼻腔炎に対して
IL-4受容体αをブロックすることで
治療効果があります。
手術後にポリープの再発を繰り返す
難治性好酸球性副鼻腔炎の患者さんに
対応出来るようになり
医療の進歩を実感して
大変勉強になりました。
内視鏡下耳科手術の現状のトピックス
堀 龍介先生
内視鏡下耳科手術は
耳の後ろを切開する
顕微鏡手術と比べ
生体への侵襲が少ない優れた手術です。
顕微鏡手術では真珠腫性中耳炎など
死角になっていた部位の
病変を処置できるため
術後の治療成績も向上しています。
実際の手術の動画を見ると
出血も少なく大変綺麗な手術ですが、
上達するのには経験が必要と思われました。
講演後に意見交換会で
堀先生が若い先生方に手術のコツや
注意点を熱心に指導されていて
とてもいい勉強になりました。
これからも引き続き
勉強会に参加したいと思います。