6月になり沖縄地方では梅雨に入り、関東でも近く梅雨になりそうですね。
30日の木曜日から、日本顔面神経学会に参加して来ました。
場所は大阪の新大阪ワシントンホテルプラザです。
耳鼻科だけでなく形成外科の先生方も参加されていて、
多くの演題で活発なディスカッションがありました。
昼のセッションにはお弁当が出て、講義を聞きながらの食事です。
顔面痙攣に対するボツリヌス注射の方法や効果についても発表がありました。
ボツリヌスの治療では、眼瞼痙攣、顔面痙攣、痙性斜頸や多汗症に対して
効果があります。
眼瞼痙攣では約80%、顔面痙攣では約70%の有効率です。
ボツリヌス毒素が神経終末の受容体に結合した際細胞内に取り込まれ
ボツリヌスの成分がアセチルコリンの放出に関与する
SNAP-25という蛋白を切断します。
その結果アセチルコリンの放出が抑制されて痙攣が治まります。
ボツリヌスを投与した直後から症状が改善する様子をビデオで見ましたが、
患者さんが大変喜んでいるのが印象的でした。
学会の合間に大坂城へ。
近くから見るとかなりの迫力です。
この場所で全国の武将が戦ったと思うと感慨深いものがあります。
大坂冬の陣と夏の陣のことも改めて調べてみようと思いました。
新しい知識を吸収出来て、大変有意義な講演会でした。
これからも積極的に勉強会に参加したいと思います。