今日も晴れてスッキリした1日になりましたね。
日曜日の午前中は、世田谷区区議会議員選挙の投票に行きました。
投票所の若林小学校は自分の母校です。
小学校時代には大きく感じていた校舎も、
大人になってから見るとかなり小さく見えました。
当時は子供の数が多く一学年5クラスあったのですが、
現在は1-2クラスとのことで、少子化の波がここにも及んでいます。
20日土曜日は東京都地方部会の研究会に参加しました。
慶應義塾大学医学部 耳鼻咽喉科学教室 専任講師
神崎 晶先生の講演で、「アレルギー性鼻炎と嗅覚障害について」
アレルギー性鼻炎と嗅覚障害についてわかりやすく解説していただきました。
嗅覚障害の原因として慢性副鼻腔炎によるものが最も頻度が高く、
次いで感冒後の嗅覚障害が多くなっています。
慢性副鼻腔炎による嗅覚障害に対する薬物療法の有効性について解説がありました。
慢性副鼻腔炎のうち、好酸球性副鼻腔炎の治療薬について
マクロライドとステロイド併用治療で、嗅覚障害が改善する例もあります。
まれに嗅神経に腫瘍(髄膜腫など)ができて嗅覚障害が起こることがあります。
感冒後の嗅覚障害では全く嗅覚がなくなる例も30-40%見られ、
治療が長期化して完治が難しいケースもあります。
嗅覚脱失の治療薬でステロイド点鼻薬と漢方薬とを比較したところ、
全体の有効率は15-20%でしたが、漢方薬の内服のみで軽快した例も見られました。
治療に使用する漢方薬として、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、
人参養栄湯(にんじんようえいとう)があります。
当帰芍薬散は中枢神経のコリン作動性ニューロンの活性を高め、
血液粘稠度を低下させフリーラジカルを抑制することで
細胞死を防ぐ作用があります。
また嗅神経の成長促進因子を増加させることも知られています。
人参養栄湯はコリンアセチルトランスフェラーゼ活性を増強させ
神経成長促進因子に作用します。
感冒後の嗅覚障害ではステロイド点鼻が無効の場合に、
漢方薬による治療も検討すべきとのお話でした。
講演会が終了後に神崎先生とも色々お話させていただき
嗅覚障害の治療のコツや注意点なども伺うことができました。
新しい知識を吸収出来て、大変有意義な講演会でした。
これからも積極的に勉強会に参加したいと思います。