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【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

10月の読書記録

今日は雨が降り寒い一日となりましたね。

 

 

今月はいろいろな本を読みました。

 

つまずきから学ぶ漢方薬

 

 

岩田健太郎先生

新型コロナウイルス感染者の様子を

クルーズ船に乗り込んでレポートした

神戸大学大学院の先生です。

 

船内での危険性を指摘して

感染対策の遅れをYouTubeで配信していたのですが

「素人の厚労省官僚が意思決定をしており

船内から感染者が大量に発生するのは当然。」

と発言したものの、批判を受けて

1日で動画を削除して謝罪しています。

 

感染症の専門家ですが

取材を受けたりテレビに出演したりすると

必然的に臨床で働く時間も少なくなります。

 

多忙な中で専門外である

漢方薬の初心者的な観点からの

本を書かれていて、歴史的な漢方の古書や

つまづきやすい点などは大変参考になりました。

 

 

 

新聞という病

門田隆将

 

 

福島原発事故の際に職員が

吉田所長の指示に従わず

持ち場を離れたという誤報を

朝日新聞が報じました。

 

門田さんは実際に

その場にいた部下にインタビューして

報道内容が全くの誤りだったことを明らかにしました。

 

新聞は正しいことを報道していると思いがちですが

必ずしもそうではない

具体例をあげて詳細に書かれています。

 

 

後藤田正晴 異色官僚政治家の軌跡

 

 

保阪正康さんが

後藤田正晴さんに長時間インタビューをして

歴史と人間像に迫っています。

 

後藤田正晴さんは

太平洋戦争の時には台湾に赴任して

司令部で経理を担当されていました。

 

戦況が悪化して日本に一時帰国する際

沖縄上空を飛ぶ空軍機で帰るという予定があり

「沖縄上空は米軍機が数多く飛来していて

中国大陸に沿って飛行するようルートを変更して欲しい」

と上官に何度も訴えました。

 

当初はすでに決まったことだから

変更は無理だと言っていた上官も

何度も懇願するその熱意に負けて

飛行ルートを変更しました。

 

その後他の将校は沖縄経由の空軍機に搭乗し

全員墜撃されてしまったとのことです。

 

こういった多くの修羅場を経験して

できる限りの情報を収集した上で

適切な判断に基づいて行動する原則が

身についたという話は印象的でした。

 

 

内務省官僚を経て、

警視庁総監時代は警備幕僚長の佐々淳行氏と

連合赤軍によるあさま山荘事件を指揮。

 

1987年中曽根内閣の官房総監時代には

ペルシャ湾への自衛隊派遣に強く反対しました。

 

1995年阪神・淡路大震災や

地下鉄サリン事件の際に

当時首相の村山富市総理を支えて

「誰が代わりにやれば出来ると言うんだ。

自民党政権だって出来ないよ。」と公言し

自ら復興委員会特別顧問に就任、

復興に尽力されました。

 

 

「今の日本は、政治について絶望している人が多い。

なぜこうなったのだろうと

考えてみることが必要だ。

私は、政治家が実際に

日本の将来を考えるという

巨視的な視点がなくなっているところに

問題があると思う。

 

日本は結局他国と協調することによってしか

生きていけない以上、バランスのとれた

国際主義を身につけていかなければならない。

 

日本にそれだけのビジョンが欠けているのは、

政治に対する

国民と議員との間にコミュニケーションがないのだ。

私は、そのための役割を果たしたいと思っているが…」

 

との言葉には重みがあります。

 

医者の目に涙

 

 

石川恭三先生は循環器病の大家で

健康に関する著書も多く、

「無理をしない生き方で長生きしよう」

と提唱されています。

 

死を目前にした患者さんとのやり取りは

人間の生き様が問われますが

石川先生の患者さんに寄り添う姿勢は

見習いたいと思います。

 

 

これからもいろいろな本を読んでいこうと思います。