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【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

病診連携会に参加しました

今日はおだやかで秋らしい1日になりましたね。

 

 

先週13日水曜日は

東邦大学医療センター大橋病院の会に参加しました。

 

 

「鼻アレルギーに関する最新知見」

東邦大学医療センター大橋病院

耳鼻咽喉科 井上 なつき先生

 

 

アレルギー性鼻炎に関する発表でしたが、

以前医師会で自分が発表した内容

も含まれていました。

 

 

 

最近はアレルギー疾患の中でも喘息が増えています。

特に若い人の罹患率が上昇しています。

 

 

 

 

幼少時の腸内細菌の変化により

将来アレルギー疾患を起こしやすくなる

リスクについての発表があり、

抗生剤の治療に対して注意が必要であるという内容でした。

 

 

 

続いての発表は、

「睡眠時無呼吸症の対応 〜子供から高齢者まで〜」

東邦大学医療センター大橋病院

耳鼻咽喉科 山口 京太先生

 

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome ; SAS)

の原因として、アデノイド肥大や扁桃肥大があります。

 

 

小児では扁桃肥大が高度の場合には呼吸や摂食が障害され

成長不良、漏斗胸などの胸郭変形が起こります。

 

 

内視鏡で鼻腔の奥にあるアデノイドの肥大を認めます。

 

 

組織を破砕して吸引するマイクロデブリッターで切除

 

 

手術直後の状態は、アデノイドが切除され

鼻腔の通気度が改善されています。

 

 

小児では症状が高度の場合には

2歳でも手術の適応があるとのお話しで

専門施設に手術目的で紹介する際に参考となりました。

 

 

 

特別講演は、福島県立医科大学 耳鼻咽喉科教授

室野 重之先生

「ウイルス・アレルギーと頭頸部癌」

 

EBウイルスは伝染性単核球症の原因として知られ

悪性リンパ腫や上咽頭癌、胃癌を引き起こすウイルスです。

 

 

1964 年、ブリストル大学のEpstein, ロンドン大学のBarr らによって

アフリカのBurkitt リンパ腫患者から

新しいヘルペスウイルスが発見され、

Epstein‐Barr virus (EBV)と命名されました。

 

この歴史的発見に関するお話しがあり、大変興味深い発表でした。

 

 

1961年に病理学者で電子顕微鏡のエキスパートであったエプスタインは、

ウガンダにて外科医をしていたデニス・バーキットの

「熱帯アメリカで最も普遍的な小児の癌

ーこれまで知られていない症候群について」

という講義に出席しました。

 

この講義をきっかけに病気に興味を持ったエプスタインを通して

1963年にバーキットリンパ腫の検体が培養のため

ウガンダからロンドンの病院に送られました。

 

そして培養細胞からウイルス粒子が同定され、

その結果がエプスタインとバールの共著の形で

1964年に医学雑誌(ランセット)に載ることになりました。

 

またその細胞株がフィラデルフィア小児病院の

ヴェルナー・ヘンレとガートルード・ヘンレに送られ、

EBVの血清マーカーが開発されました。

 

 

1967年には、ある技術者が実験室で伝染性単核球症を発症し、

貯蔵してあった血清を比べることで

EBVに対する抗体が生じたことを突き止めました

 

1968年にはヘンレらは、

EBV関連感染症の形態を模倣することで、

EBVがB細胞に感染後、ウイルスタンパク質にて形質転換し

リンパ芽球様細胞となることで

直接B細胞を不死化させることを明らかにし、

EBVと伝染性単核球症との関連を明確にしました。

 

 

近年、このEBVのBリンパ球の形質転換を利用した

完全ヒトモノクローナル抗体を作成する技術が確立されました。

 

EBV法で作製した抗体は中和活性・結合活性が高く、

主要な抗体作成法であるハイブリドーマ法よりも

活性の高い抗体を作製できます。

 

以来外来抗原に対する抗体作製では素晴らしい方法となっています。

 

 

いろいろな知識を吸収できて有意義な会でした。

これからも積極的に勉強会に参加したいと思います。