今日は小雨が降り寒い1日になりましたね。
20日木曜日は診療終了後、勉強会に参加して来ました。
講師は奈良県立医科大学 耳鼻咽喉科めまいセンター
山中 敏彰先生
「難治性めまいの集学的治療 〜 薬物 リハビリ 手術 〜」
山中先生はめまいの手術治療で良好な治癒成績をあげている
学会内でも有名な先生です。
良性発作性頭位めまい症は長期化する場合があり、
数多く知られている理学療法の中でどの方法が効果的かについて、
具体例を挙げて理論的な解説をしていただきました。
リハビリテーションに関しても最先端の治療法を研究されています。
感覚代行療法としてニューロリハビリテーション
(神経回路の再構築)についての解説がありました。
感覚代行とは、本来伝達すべき感覚情報を
別の感覚系に置き換えて中枢へ伝えることにより、
破綻した平衡制御システムをリニューアルする方法です。
顔面に振動を与える傾斜センサーをつけた状態で
身体のバランスが左右のどちらにあるかの情報を脳に送ったり
舌にくわえたセンサーから身体の傾斜している情報を
脳に送る画期的なシステムです。
このリハビリテーションを二ヶ月間続けると
めまいや歩行障害が軽快して
その効果が数年後まで持続するという素晴らしい結果でした。
新しい知識を吸収出来て、大変有意義な講演会でした。
これからも積極的に勉強会に参加したいと思います。