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【小林耳鼻咽喉科医院】 世田谷の耳鼻咽喉科 めまい 耳鳴り アレルギー性鼻炎 耳鼻科

よくあるご質問

こどものみみ・はな・のどの病気

鼻の病気 Q&A

Q

「睡眠時無呼吸ではないか」と妻に言われて病院に行ったら、検査もしないで、「これは鼻を治して、体重を減らせばいいのです」と言われました。
検査は必要ではないのですか?本当に鼻を治しただけで睡眠時無呼吸が治るのでしょうか?
A

睡眠時無呼吸は睡眠時に鼻やのどなどの空気の通り道が狭くなって、一時的に息ができなくなる病気です。鼻の病気は睡眠時無呼吸の原因の一つですので、鼻の治療で治ることもあります。鼻の他にものどや肥満、生活習慣が原因の場合もあります。このため、まず原因を調べ、症状の程度をみる検査を行います。治療の選択には検査が必要です。お酒をできるだけ控える、体重を減らすなどの生活習慣の改善や寝やすい寝具を使う、マウスピースや持続陽圧呼吸療法など器具を使うといった治療法があります。鼻やのどに原因がある場合には、手術も有効です。
Q

52歳の主婦です。先月ひどい風邪をひいてから、その後においが全く分からなくなってしまいました。どのような治療をするのですか。
A

鼻の天井部分にはにおいを感じるセンサーである嗅粘膜があります。風邪をひいた時、この部分に炎症が起きたり、鼻の粘膜が腫れたりすると、におい分子が嗅粘膜に届かず、においが分からなくなります。また風邪のウイルスが嗅粘膜を傷つけてもにおいが分からなくなります。においの障害の程度を検査し、副腎皮質ステロイド薬の点鼻療法などを行います。副鼻腔炎(蓄のう症)を合併しているときは、他に薬をのむことがあります。
Q

鼻がつまっていると味が分からなくなるのはなぜですか?
A

食物の味は5つの基本味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)とにおい、舌ざわり、温度、色などが組み合わさって生まれます。においを感じる嗅粘膜は鼻の天井にあります。鼻がつまっているとにおい分子がこの嗅粘膜に届かず、まずにおいが分からなくなります。さらに味が分からなくなり、食事がおいしくなくなります。これを風味障害といいます。食事がおいしくなくても、多くの場合は検査をすると味覚自体には問題がないのです。

また鼻がつまっていると、自然に口呼吸になります。すると口の中の粘膜が乾燥してしまいます。乾燥すると味の分子がうまく唾液に溶けず、味が分かりづらくなります。
また乾燥により舌にある味を感じる味蕾(みらい)というところが傷つき、味が分からなくなることがあります。

Q

鼻血がよく出ます。脳出血とは関係ないでしょうか?心配です。
A

鼻血と脳出血は直接の関係はありません。脳出血が鼻血として出ることもありません。
脳梗塞や心臓の病気の治療薬(血をかたまりにくくする薬)の影響、出血が止まりにくい病気または異常な高血圧で鼻血が出ることがあります。その場合には脳出血が起こる危険が高くなります。かかりつけの内科医師に相談をしましょう。もちろん、鼻血への対応は耳鼻咽喉科で行います。よく出る鼻血の原因が鼻の腫瘍や鼻の中の血管異常のこともありますので、必ず耳鼻咽喉科を受診しましょう。
Q

脳ドックでMRIを撮影したところ、副鼻腔炎と診断されました。
とくに鼻の症状はないのですが、耳鼻咽喉科を受診するべきですか?
A

MRIによる脳ドックがさかんに行われるようになり、同じ質問をよく受けるようになりました。自覚症状がなくても、診察をすると膿のような色のついた鼻水や鼻ポリープがあることがあります。頭痛の原因であることもあります。MRIをできるだけ持参し、耳鼻咽喉科で診察を受けられるのがよいでしょう。
Q

子どもがいつも鼻をぐずぐずしているので、耳鼻咽喉科に行ったら副鼻腔炎と言われました。行くたびに鼻にシュッと薬を入れられて、その後吸入し、薬をもらって帰ります。1カ月もすると良くなるのですが、行かなくなるとまた同じになります。なぜ治らないのですか?いつまでも通った方がいいのですか?
A

鼻にシュッと入れたのは血管収縮薬で鼻の粘膜の腫れを取るのが目的です。このような処置(鼻処置)を行ってから吸入すると、吸入薬が副鼻腔に到達しやすくなります。鼻処置により鼻の症状は良くなりますが、レントゲン写真を撮ってみると治っていないことが多いのです。そのため通院をやめてしばらくすると同じような症状が出るわけです。治療をいつやめるかは遠慮せず担当の先生にお尋ねになってください。一般に、小児の副鼻腔炎の多くは年齢とともに自然に治っていきます。
Q

現在、妊娠4カ月になります。花粉症の症状がひどいのですが、どんな薬なら使っても大丈夫でしょうか?
A

胎児への薬の影響は、胎児の月齢、薬の効能、用量によって決まります。妊娠2カ月以内なら投与された薬物に毒性があれば、流産してしまいます。2~4カ月は先天異常が出やすい危険な時期です。この段階で胎児に到達する薬は、流産や先天異常が発生する危険があります。それ以後では、薬物が入っても先天異常は起こしにくいのですが、正常に形成された胎児の器官や組織の機能と成長を変化させることがあるといわれています。

先天異常の起こる割合は3~4%といわれます。ですから、薬をのんだときの先天異常の発生率がこれと同じくらいの値ならその薬は使っても問題ないと考えられます。
つわりの薬は基本的には抗ヒスタミン薬で、これは花粉症で使われる薬と同じ仲間です。しかも、つわりがひどいときには薬を使った方が使わないよりも安全性が高くなるといわれています。ですから抗ヒスタミン薬は基本的に安全といえます。もう一つよく使われる副腎皮質ステロイドの点鼻薬も新しいものならほとんど血中に入らないので安全です。とはいっても、薬を使うのは怖いという印象がぬぐえないかもしれませんから、妊娠早期はできるだけ薬物以外の治療法とし、症状が強いときはステロイドなどの点鼻薬を用い、後期になったら安全な内服薬を使うのが妥当でしょう。

Q

アレルギー性鼻炎があり、耳鼻咽喉科でステロイドの点鼻薬を処方されています。
何カ月も使用を続けていますが副作用の心配はありませんか?
A

投与した薬が血中に入り全身的な効果を発揮するものなら、それを長期に使えば副作用(ホルモンの乱れ、高血圧、むくみなど)が起こることは想像できます。副腎皮質ステロイドの点鼻薬にはいくつもの種類がありますが、現在アレルギー性鼻炎に使われているものは、鼻や胃の粘膜から吸収されて血中に入る割合は極めて低いといえます。鼻の刺激感や出血がまれにありますが、鼻への入れ方の工夫で防止できます。1年以上点鼻を続けた鼻の粘膜を顕微鏡で調べると、表面が傷つくといったような病的な所見はなく、アレルギー性鼻炎の所見が改善し、きれいになっています。ただし、アレルギー性鼻炎用でなく、嗅覚障害用に用いられるステロイド点鼻薬では、長期使用で副作用が出る恐れがあります。
Q

7歳の息子がアレルギー性鼻炎ですが、「放っておくと喘息になるよ」と言われました。喘息は大きくなると治るとも言われますが、どちらが本当ですか?
A

小児期のアレルギー性の病気の進行を示した「アレルギーマーチ」という言葉があります。アトピー素因のある人に、アレルギー性の病気が次から次へと発症してくる様子をいったもので、最初はアトピー性皮膚炎、次に喘息、それからあとになってアレルギー性鼻炎が出てくるというものです。最近では「一つの気道、一つの病気」という概念が出され、鼻も気管支も同じ気道なのだから、共通のアレルギーによる病気が出てもおかしくないと考えられるようにもなりました。そこから、アレルギー性鼻炎を放っておくと同じアレルギーによる炎症の気管支喘息が出てきてしまうといった説明がなされています。欧米の研究では確かにアレルギー性鼻炎の治療をきちんとすると、喘息の発生率は下がることが分かりました。また一方で、子どもの喘息が成長すると治っていくのも事実で、約70%が14~15歳までに治ります。
Q

鼻づまりのため市販の点鼻薬を用いていますが、最近効果があまりなく、頻回に使うようになっています。何か異常を生じていることが考えられますか?
A

市販の点鼻薬は、鼻粘膜の血管を収縮させることにより粘膜の腫れをひかせ、短時間で鼻の通りを良くします。点鼻薬を頻回に長期間使いすぎると、血管の薬に対する反応が悪くなってしまい、鼻がつまり、「点鼻薬性鼻炎」といわれる状態になることがあります。「点鼻薬性鼻炎」では点鼻薬が効きにくくなっており、薬の回数を増やしがちになりますが、改善するためには、まず点鼻薬の使用をやめることが必要です。しかし、実際には点鼻薬をやめることは難しいので耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。
Q

鼻からのどに鼻水がよく落ちてきます。ひどい病気かどうか心配です。
病院にかかった方がいいですか?
A

鼻水の種類(さらさらしているか、粘っこいか)や分量、さらに、季節によって程度が変わるか、他の症状(例えば鼻づまりやくしゃみといった鼻の症状と咳など鼻以外の症状)があるかどうか、などにより、正常からひどい病気まで、さまざまな状態が考えられます。まず耳鼻咽喉科にかかり診察を受け、今の状況をきちんと確認してもらうのが最良です。
Q

朝寒いときや、埃っぽいところでくしゃみや鼻水がよく出ます。近くの耳鼻咽喉科で検査してもらい、血管運動性鼻炎と言われました。これはどんな病気ですか。
A

いわゆるスギ花粉症など、アレルギー性鼻炎と同様に、鼻水、くしゃみ、鼻づまりの症状が続くものの、アレルギーの原因となる物質、つまり抗原を特定できないときに、血管運動性鼻炎という診断がつきます。自律神経系の異常により起こるといわれていますが、まだ確定はしていません。多くの場合、急激な気温の変化や精神的ストレスなどがあると症状が出ます。根本的な治療法はなく、薬による治療はアレルギー性鼻炎と同じになります。症状が出るきっかけが分かれば、それをなるべく避けるのも一法です。
Q

左のほっぺたが腫れて、歯も痛かったので歯医者に行ったら、「あなたは昔、蓄のう症の手術をしませんでしたか?耳鼻咽喉科に行きなさい」と言われました。
なぜこんなことが起きるのですか?
A

歯医者さんでは恐らく術後性上顎のう(嚢)胞という病気を疑い、耳鼻咽喉科を受診するよう勧めたのだと思います。少し前まで、慢性副鼻腔炎(蓄のう症)の手術法としては、歯ぐきのところを切って上あごの骨を一部削り、副鼻腔と呼ばれる膿のたまる場所の粘膜を全部はがすやり方が一般的でした。この手術を行った患者さんの一部に、十数年たって術後性上顎のう胞という病気が発生することがあるといわれています。ちょうどほっぺたの部分に、のう胞、つまり、中に液体のたまった袋ができて、強く腫れたり炎症をともなうと、痛みが出ます。また、のう胞の近くを歯にいく神経が通っていると、歯に異常がなくても歯が痛いと感じることもあるのです。